Biz-Terrace.ai 第5回ハンズオン(2026-09-29)を、あとから手元で再現できるようにしたガイドです。演習で使う資料は、すべて架空のサンプルデータです。 資料一式(教科書・完成例) / Biz-Terrace.ai のサイトへ

Skills 入門ガイド

毎回うまく頼むより、
仕事の型を渡す。

AIに渡す仕事の型「Skill」の考え方を短く押さえてから、型を借りる・直す・作るの3つを、いつものAIで試します。演習の文は【】を埋めれば自分の仕事にそのまま使え、ボタンでコピーできます。

  • 所要時間基礎 10分 + 演習 30〜40分
  • 必要なものいつものAI(ChatGPT・Copilot・Gemini・Claude など)。新しいアカウントは不要
  • 入れてよい資料公開資料かダミーデータだけ。業務の資料は、会社で許可されたAIにだけ

上から順に進めると、「Skill とは何か」が分かったうえで、型を自分の職場に合わせて直し、作れるところまで行けます。時間がなければ、演習1だけでも構いません。

演習の文にある 【】 は、自分の仕事に合わせて入れ替える所です。各文の下に、Biz-Terrace.ai 第5回のワークで使った記入例を添えています。まずは記入例のまま試し、慣れたら自分の言葉に替えてください。

AIの答えは、使うAIや日によって少しずつ変わります。各演習の「到達点」を満たしていれば成功です。

基礎 1

Skill は、AIに渡す仕事のマニュアル。

AIは、優秀な新人に似ています。文章も要約も上手です。ただ、会話が変わると前回の進め方を引き継がないことが多く、頼み方が変わると出来もぶれます。

人の職場なら、新人には「うちではこの順で確認して、この形で出す」という引き継ぎ資料を渡します。同じものをAIに渡すのが Skill です。良い仕事のやり方を1回書いて、毎回渡します。

Skills を作った Anthropic 自身も「新入社員向けのオンボーディング資料をまとめるようなもの」と説明しています(出典は付録)。

よく混ざる3つを、職場に置き換える

呼び名職場で言うと置き場所と、選ぶのは誰か
プロンプト「これ、まとめておいて」その場限りの指示。次の会話には残らない
エージェント
GPTs・Gems など
「企画担当として、この順で進めて」手順も書ける。ただ、置けるのはそのアプリの中(Gem は Gemini、GPTs は ChatGPT)で、使うときは人が1つ選ぶ
Skill「この仕事は、この手順で、ここを確かめて、この形で出す」中身は手順・判断の基準・出力の形に、資料や道具(プログラム)も入れられるフォルダ。Skills に対応したAIの間で使い回せ、入れておけば「いつ使うか」を読んでAIが自分で選ぶ。対応していないチャットAIでも、手順書を読ませればその手順で動く

手順そのものは GPTs や Gems にも書けます。違うのは中身より、置き場所と選ばれ方です。置き換えではなく、上に1層足すもの。Gem や GPTs に書いてきた指示文は、Skill の手順書の土台になります。Google も、Gemini の Gems を Skills として作り直す予定です(公式ヘルプ。個人アカウントから順に公開中で、会社のアカウントではまだ使えません)。

基礎 2

Skill は、仕事のやり方をまとめたフォルダ。
AIは説明で選び、必要な分だけ読む。

Skill は1つのフォルダです。中心は SKILL.md という文章のファイルで、先頭に「名前」と「説明」を書き、その下に手順などの本文を書きます。どれも人が読める文章なので、合わなければ直せ、人の作った型も借りられます(下は、第5回で使った型 HTML Visualizer を短く書き直した見本です)。

SKILL.md(見本)
---
name: html-visualizer
description: 長い資料を、情報量を落とさずに、全体像がすぐつかめる解説記事型の画面にする。要約して短くしたいときには使わない。
---

# やってはいけないこと
原文にないものを足さない。計算しない、推測しない、推奨を足さない、発言者を消さない。

# 進める順番(この順で。飛ばさない)
1. 原文の事実を1件ずつ書き出す(事実台帳)
2. 事実どうしの関係に合う表し方を選ぶ(比較は表、経緯は時系列の図)
3. 記事として組む(冒頭に主題と今の状態、状況の一覧)
4. HTML にする
5. 原文と照らして見直す

名前と説明(先頭)

いつ使うか、使わないか。AIはまずここだけを読んで、どの型を使うかを選ぶ。

やってはいけないこと

いちばん守ってほしい約束。見やすさのために中身を変えない、など。

進める順番

仕事の手順。順番を決めておくと、誰が頼んでも同じ進め方になる。

長い参考情報(部品の見本や図の決まりなど)は、references/ という別のフォルダに分けることがあります。手順は SKILL.md、部品は引き出し、という分け方です。型を渡すときは、この引き出しの中身も一緒に渡します。

決まった処理を確実に行うためのプログラムを同梱する型もあります。第5回の HTML Visualizer にも、出来上がりを原文と照らして数値や引用の食い違いを探すプログラム(scripts/)が入っています。プログラムを動かせるAI(Codex・Claude Code など)ではこれも使われ、チャットに本文を貼る使い方では文章の部分だけが使われます。

公開されている型の多くは、GitHub(文書やプログラムを公開・共有するサービス)に置かれています。このガイドでは GitHub を開かなくても済むように、中身をボタンでコピー・保存できるようにしています。

AIは、必要な分だけ読む

  1. 名前と説明だけを先に読む:たくさんの型を入れておいても、最初に読むのは各型の先頭の数行だけ。
  2. 仕事に合う型の本文を読む:頼まれた仕事に合うと判断した型だけ、SKILL.md の本文を開く。
  3. 必要なときだけ付属のファイルを開く:部品の見本(references/)を読んだり、プログラム(scripts/)を動かしたりする。
今日のやり方は、Skills の簡易版です。Skills に対応した環境(Anthropic の記事では Claude.ai や Claude Code など)では、型を一度入れておけば、AIがこの順で自分で型を選んで読みます。第5回のように型をリンクや本文で渡すのは、対応していないAIでも同じ型を使うための方法で、選ぶ手間を人が引き受け、本文も最初から全部渡しています。
演習の前に

【】を埋めると、このページの文が全部入れ替わる。

下の欄に入れた言葉は、演習の文の【】に入ります。空欄のままなら【】のままコピーされるので、AIの入力欄に貼ってから書き換えても構いません。入れた内容はこのブラウザにだけ残り、どこにも送られません。

自分の仕事の言葉を入れる

迷ったら「記入例で埋める」を押し、まずは第5回のワークのまま試してください。

演習 1

借りる:公開されている型を、いつものAIで1回動かす。

所要時間15分
前提文章を貼れるか、ファイルを添付できるAI
到達点型に書かれた手順どおりの形で、資料が返ってくる
当日のワーク(第5回):当日の3行を、いつものAIにそのまま貼って送ります。型のリンク・依頼文・資料の3行です。リンクを読めないAIのときだけ、下の「型を渡す」の方法に切り替えます。
当日の3行(型・依頼文・資料)
https://github.com/yamamonlab/html-visualizer
このSkillを使って、次の資料を完全版のHTMLにしてください。
https://raw.githubusercontent.com/yamamonlab/html-visualizer/main/examples/sample-document.md

AIに渡すのは 型・資料・依頼文 の3つです。型を渡さずに資料だけ送ると、ふつうの要約が返ってきます。ここでは第5回の型 HTML Visualizer と、架空の議事メモで試します。

借りる型は、出所を確かめ、使う前に中身を読みます。信頼できる公開元の型だけを使ってください。プログラムを同梱していたり、外部へ通信したりする型は、社内のルールに沿って確認してから使います。
  1. 型を渡す(上から順に、できるものを1つ)

    1本文をまとめてコピーして貼る

    どのAIでも使える、いちばん確実な方法です。ボタンを押すと、型の3つのファイルの中身が1つにまとまってコピーされます。AIの入力欄に貼って送ります。

    約4万字

    21つのファイルに保存して、添付する

    ファイルを添付できるAI(ChatGPT・Claude・Gemini・Copilot の多く)向けです。保存したファイルを会話に添付し、「このファイルは型です。全部読んでから作業して」と添えます。社内の共有フォルダに置けば、同僚にも渡せます。

    3リンクを貼る

    公開 Web を読めるAIなら、型のリンクを1本貼るだけで読みます。リンク先の案内に、AIが読むファイルが書いてあります。会社の設定で止められていることもあるので、読めなければ本文を貼るか、ファイルを添付します。

    型のリンク(1本)
    https://github.com/yamamonlab/html-visualizer
  2. 資料を渡す

    第5回で使った架空の「社内AIツール導入検討」の議事メモです。自分の資料で試すときは、機密を含まない文章に替えます。

    約1,900字・架空データ
  3. 依頼文を送る

    依頼文の型
    【型の名前】 を使って、この資料を【やりたいこと】。

    記入例HTML Visualizer を使って、この資料を完全版のHTMLにしてください。
    「完全版」と書くと、AIが途中を省いた簡略版を出しにくくなります。

    HTML がコードのまま出たら:ChatGPT は同じ会話で「キャンバスで開いてプレビューして」と送ります。Gemini は入力欄の Canvas をオンにして送り直します。それでも画面が出なければ、完成例で結果を確かめます(直す・自分の型にするは、文面だけでも進められます)。ファイルのリンクだけ返ってきたら、保存してダブルクリックで開きます。

  4. 結果を確かめる

    到達点(どの型でも)

    • 型の「進める順番」に書かれた形で返ってきている。ふつうの要約文ではない
    • 型の「やってはいけないこと」を破っていない

    到達点(記入例の HTML Visualizer の場合)

    • 先頭の見出しとリードだけで、何の資料で、今どういう状態かが分かる
    • 最初の画面に「分かっていること / まだ分かっていないこと / これから」の一覧が並ぶ
    • 数値が原文の書き方のまま。原文にない優先順位・おすすめ・担当・日付が足されていない
    • 最後の「原文との対応」を開くと、画面の文が原文のどこから来たか辿れる

    記入例の完成版: 第5回の完成例(同じ型・同じ資料で作ったもの)

つまずいたとき

起きたことよくある原因対処
ふつうの要約文が返る型が読めていない型を先に渡したか確かめる。リンクで渡したなら、本文を貼るかファイルの添付に替える
「読めません」と返る外部リンクの取得が止まっている本文を貼るか、ファイルの添付に切り替える
ボタンで本文を取れない会社のネットワークで GitHub が止められている「リンクを貼る」のリンクを別の端末で開いてコピーするか、社内のAI推進担当に相談する
HTML がコードのまま出るプレビュー表示になっていないChatGPT は「キャンバスで開いてプレビューして」と送る。Gemini は Canvas をオンにして送り直す。難しければ完成例で結果を確かめる
途中で止まる無料枠や長さの上限完成例で結果を確かめ、後で自分の環境でやり直す
演習 2

直す:判断の基準を1か所だけ、自社のやり方に書き換える。

所要時間10分
前提演習1が終わっていること
到達点同じ資料・同じ依頼でも、書き換えた所だけが自社のやり方に変わる

借りた型は、そのままでは自社のやり方と少し違うことがあります。プログラムを書き直す必要はありません。型の中の1か所を、頭の中にある自社のルールに置き換えるだけです。

当日のワーク(第5回):直して、自分の型にする。借りたときと同じ会話で続けます。白紙から型を作るのではなく、今日の型を土台に1か所だけ直し、その変更を自分用の Skill として書き出してもらいます。
1通目:1か所だけ直す(「変える所」は下の例から1つ、または自分の職場のやり方に替える)
このSkillの決まりを1か所だけ変えて、同じ資料をもう一度HTMLにしてください。
変える所:冒頭の一覧を「結論/影響/次に決める論点」の3列にする。
  • A 冒頭の一覧を「結論/影響/次に決める論点」の3列にする
  • B まだ分かっていないことの表を、末尾ではなく冒頭の一覧のすぐ下に置く
  • C 図やグラフは使わず、表と文章だけにする
2通目:出し直した画面を見てから、自分用の型にしてもらう
今の変更を入れた、自分用のSkillを作ってください。html-visualizer を土台にして、SKILL.md には名前・いつ使うか・元の型から変えた所だけを書いてください。

見るのは2つです。変えた所だけが変わり、ほかの情報が減っていないか。「いつ使うか」が自分の場面で書けているか。「いつ使うか」は、Skills に対応した環境でAIが自分で型を選ぶための一行で、GPTs や Gems の指示文との違いです。全文を書き直させないのは、型が参考ファイルまで含めて約4万字あり、チャットAIでは途中で切れるためです。「土台+変えた所」は、社内の公認の型からチーム用の型を作るときと同じ形です。

次に使うとき。出てきた型はメモに保存しておきます。次に使うときは、新しい会話の1通目に、元の型のリンクと自分用の型を一緒に貼ります(自分用の型だけでは動きません)。

会話が切れたときは、借りる3行の2行目の最後に『ただし、冒頭の一覧を「結論/影響/次に決める論点」の3列にしてください。』を足して1回で送り、そのあと2通目を送ります。時間が足りないときは、借りた会話で次の1文だけ送ります。

時間が足りないとき:この1文だけ送る(直す中身を含めてある)
html-visualizer を土台に、冒頭の一覧を「結論/影響/次に決める論点」の3列にする変更を入れた、自分用のSkillを作ってください。SKILL.md には名前・いつ使うか・元の型から変えた所だけを書いてください。
記入例:書き換える前(公開されている型)冒頭の状況の一覧:「分かっていること / まだ分かっていないこと / これから」の3列
記入例:書き換えた後(自社の経営会議のルール)冒頭の状況の一覧:「結論 / 影響 / 次に決める論点」の3列。この順で。原文にない論点は書かない
  1. 書き換え方を選ぶ

    いちばん手軽

    依頼文に1行足す

    型はそのまま、依頼文の後ろに書き換えの1行を足す。その回だけ効く。

    毎回効かせたい

    型のファイルを直す

    演習1で保存した型のファイルを開いて該当の行を書き換え、それを添付する。次から毎回効く。

  2. 書き換えを添えて、演習1と同じ資料で送る

    演習1と同じ会話でも、新しい会話でも構いません。新しい会話なら、型と資料をもう一度渡してから送ります。

    依頼文に1行足す場合の型
    【型の名前】 を使って、この資料を【やりたいこと】。
    ただし、【直す場所】は、次のようにしてください。【自社のルール】

    記入例…ただし、冒頭の状況の一覧は、次のようにしてください。列を「結論 / 影響 / 次に決める論点」の3つにする。この順で。原文にない論点は書かない

    型のファイルを直す場合は、保存したファイルの中で【直す場所】について書かれた行を探し、【自社のルール】に書き換えます。

  3. 書き換える前と比べる

    到達点

    • 【直す場所】が、【自社のルール】のとおりに変わっている
    • ほかの所と、元の情報は減っていない。変わったのは書き換えた所だけ
    • 原文にない結論やおすすめが足されていない

    記入例の比較: 書き換える前 / 書き換えた後(どちらも同じ資料・同じ依頼。第5回のリハーサルで作ったもの)

型を直すときは、1回に1か所だけ変えて、前と比べます。何か所も同時に変えると、どの変更が効いたのか分からなくなります。
演習 3

作る:いつもの仕事のあとに「今のを Skill にして」と頼む。

所要時間10〜15分
前提AIと一仕事した直後の会話
到達点自分用の型の下書きができ、次の会話の1通目に貼って使える

白紙から書き始めるのはおすすめしません。いつも通りAIとやり取りして、うまくいった直後に、その進め方を型にしてもらいます。

  1. いつもの仕事を、AIと1回やる

    自分の仕事で「毎回同じ形で頼んでいること」を1つ選び、いつも通りやり取りします。

    いつもの頼み方の型
    次の【いつもの仕事の資料】を、【まとめる形】形でまとめてください。資料にないことは書かず、分からないところは「記載なし」としてください。
    
    (ここに、機密を含まない【いつもの仕事の資料】を貼る)

    記入例次の会議メモを、「決まったこと / 宿題(誰が・いつまでに) / 次回までに確かめること」の3つに分ける形でまとめてください。…

    出てきた答えに、いつもどおり注文をつけて直してもらいます(「宿題は表にして」など)。この注文が、型の中身になります。

  2. 同じ会話のまま、型にしてもらう

    頼む文(そのまま使える)
    今やった一連の作業を、別の仕事でも同じ品質で再現できるように、手順・判断基準・出力形式をまとめたSkill(SKILL.md)にしてください。今回の具体的な社名や数値などの固有名詞は除外し、どの業務でも使える一般的な手順にしてください。先頭は --- の行で挟み、その間に name(英小文字とハイフンの名前)と description(いつ使うか・使わないかの説明)を書いてください。本文は「やってはいけないこと」「進める順番」の見出しで書いてください。
    「固有名詞は除外して」がポイントです。抜かないと、その案件専用のマニュアルになり、別の仕事で使えません。
  3. 引き算する

    出てきた型から、AIが元からできること(「丁寧に書く」「分かりやすくまとめる」など)は消します。残すのは、自分の職場ならではのルールと出力の形だけです。

    消してよいもの

    丁寧に書く/分かりやすく/正確に、のような、どのAIも元からやること

    残すもの

    宿題には必ず担当と期限を書く/分からないところは「記載なし」、のような、自分の職場の決まり

  4. 保存して、次の会話の1通目に貼る

    テキストとして保存し(OneNote、Teams のピン留め、社内の共有フォルダなど)、次に同じ仕事をするとき、会話の1通目に貼ってから資料を渡します。名前を付けておくと、演習1の【型の名前】としてそのまま使えます。

    到達点

    • 型の先頭に名前と説明(いつ使うか・使わないか)があり、本文に「やってはいけないこと」「進める順番」がある
    • 社名や数値などの固有名詞が残っていない
    • 新しい会話に貼って同じ仕事を頼むと、前回と同じ形で返ってくる
作った型は、使う前に試して比べます。同じ資料を、型なしと型ありで1回ずつ頼み、狙った形に近づいたかを見ます。足りないところだけを型に書き足します。
AIは年々賢くなるので、昔は必要だった細かいルールが、だんだん邪魔になります。作った型は、ときどき見直して引き算します。
応用

職場で始める4つの方法。違うのは、型の入れ方だけ。

A

リンクで渡す

公開 Web を読めるAIなら、リンクを貼るだけ。Copilot は会社の設定しだいなので、まず一度試す。

B

ファイルで渡す

型のファイルを会話に添付するか、社内の保存場所から参照させる。社内で型を共有するならこれ。

C

本文を貼る

どんな環境でも使える。よく使う型は Teams のピン留めや OneNote に置いておく。

D

自分で作らせる

手元に型がなければ、演習3のやり方で最初の型を作る。

業務の資料を入れるのは、会社で利用が許可されたAIだけにしてください。迷ったら、社内のAI推進担当に確認します。社内に広げるときは、何人かで見せ合ってレビューしてから「公認の型」にします。

広げ方

借りる→直す→作る

まず公開されている型を借り、自社のやり方に合わせて直し、合う型がなければ作ります。たとえば Anthropic は、Word・Excel・PowerPoint・PDF を扱う型を公開しています。自社で作れる型の例は、議事録を決めた形にする、提案書を自社の観点でレビューする、問い合わせ回答の下書き、などです。

付録

ほかの資料で試す・言葉・出典

職種に近い資料で試す(どれも架空、1本 5,000〜6,500字)

演習1の型と依頼文のまま、資料だけ入れ替えます。無料枠のAIでは長すぎることがあります。

エンジニア:障害報告

営業:退職者の商談引継ぎ

企画:AIが出した調査レポート

管理部門:経費規程の改定と質疑

マネージャー:月次報告のメールスレッド

言葉

Skill(型)AIに渡す仕事のマニュアル。手順・判断の基準・出力の形を書いたテキスト
SKILL.mdSkill の本体のファイル。先頭に名前と説明(いつ使うか・使わないか)、本文に「やってはいけないこと」「進める順番」などを書く
references/本体から分けた参考ファイルの置き場。部品の見本や図の決まりなど
GitHub文書やプログラムを公開・共有するサービス。公開されている型の多くはここにある。このガイドのボタンを使えば、開かなくても中身を取れる
事実台帳HTML Visualizer が最初に作る、原文の事実を1件ずつ並べた表。画面の文を原文へ辿るのに使う

出典

  • 記入例の型: HTML Visualizer(github.com/yamamonlab/html-visualizer、MIT。最新版を読みます。第5回で使った版はタグ bizterrace-2026-09-29)
  • 「新入社員向けのオンボーディング資料」のたとえ: Anthropic「Equipping agents for the real world with Agent Skills」(anthropic.com)の趣旨
  • 公開されている型の例: github.com/anthropics/skills(利用条件は各フォルダで確認)